ここ数年の状況

大学教育として、MacOSやLinux、Windows、ChromeOS などを用意して特定のメーカーの製品に偏らず幅広く教育する、という考え方もありますが、教育方針や大学の立地、規模、学部構成等を総合的に判断して、吉備国際大学ではWindowsを主体とした情報リテラシー教育を行うことにしています。そのような考えから、学生がWindowsパソコンに触れる機会を確保するため、2020年度まではWindowsのパソコン教室(情報処理室など)の増強をしてきました。

Windows 8.1は、2023年1月にマイクロソフト社のサポートが終了したので、吉備国際大学では利用禁止とし、学内ネットワークからの遮断をしています。Windows 10へのアップグレード、またはWindows 11が稼働するPCへの買い替えを検討してください。Windows 10についても、2025年10月に延長サポート終了が予告されていますのでご注意ください。

教育の情報化に関して、文部科学省の高大接続改革により、高校生の情報リテラシー授業が必修になりました。また、学習指導要領の改訂に伴って、小学生が流れ図やプログラミングを授業で経験してきます。文部科学省の児童生徒一人一台のGIGAスクール構想も2019年から2023年までの5か年計画であったものがコロナ禍で目標を2020年度に前倒しされました。その年代の生徒が2025年4月から大学生になっていくので、入試も含めて大学の情報教育との連携をどうとるべきか検討する必要があります。それだけでなく、3回目のブレークスルーによる人工知能(AI)の急激な進化と、それを操ることができる人材の育成も急務です(内閣府AI戦略2019、AI戦略2021)。

文部科学省では、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度を実施しています。この認定制度は、デジタル時代の「読み・書き・そろばん」である数理・データサイエンス・AIに関する、大学等の正規の課程の教育プログラムのうち、一定の要件を満たした優れた教育プログラムを文部科学大臣が認定/選定することによって、大学等が数理・データサイエンス・AI教育に取組むことを後押しする制度です。吉備国際大学では、2024年5月にこの制度に申請しました。